国宝 東京国立博物館のすべて2022/12/08 20:37

特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」を見てきました。本日9時30分〜の時間帯。平成館の前に到着したのが9時35分で、10分ほど並んで入ることができました。

ともかく、展示室に足を踏み入れるやいきなりの国宝。絵画、書跡、法隆寺献納宝物、考古、漆工、刀剣。通常の展覧会だったら、いろいろ展示されているなかに国宝が1点あるかないかで、“いや〜、さすがに国宝は違うな”と感動するところですが、こう国宝だらけだと、逆に感動ポイントが見出せませんわ。
所感としては、銅鐸ってけっこう大きい、埴輪の挂甲の武人は雰囲気がかわいい、八橋蒔絵螺鈿硯箱はすばらしい、刀剣はみんな同じに見える、なんてところでしょうか。
順路の最後のほうで出会った「麗子微笑」(岸田劉生)にほっこりし、「夏秋草図屏風」(酒井抱一)にすがすがしさを感じました。

平成館を出たあと、表慶館の「150年後の国宝展」ものぞいてきました。ゴジラとかガンダムとか、プリキュア、キティちゃん、漫才、ポカリスエットなどなど、けっこう企業色が強かったけど、なかなか面白かったです。

で、おみやげは、挂甲の武人のキーチェーン(1,320円也)。

十二月大歌舞伎・夜の部2022/12/10 21:50

歌舞伎座での成田屋の襲名披露公演も2ヶ月目になりました。その夜の部を観てきました。

まずは「口上」で幕開け。今月は市川家所縁の役者陣とお弟子さんたちが並び、白鸚休演により披露は左團次。最後に團十郎による「にらみ」。迫力ありました。

続いては、ぼたんちゃんの踊りで「團十郎娘」。もちろん体は小さいんだけど、振りが大きく、躍動的で、きれいで丁寧で、感動しました。さらしの扱いもうまい。ものすごく稽古をしたんでしょう、子どもとは思えない、堂々とした踊りでした。名取りさんですからね。

そして「助六」。今月の前半の揚巻は玉三郎。いやー、さすがです、先月の菊之助も良かったけど、やっぱ玉さまはすごい。團十郎の助六と玉三郎の揚巻、バランスがいいです。客席のウケ(反応)もよく、何回も大きな拍手が。今月も堪能しました。

芝居がはねて外に出たら、歌舞伎座が成田屋をイメージした柿色にライトアップされてました。

加藤健一事務所『夏の盛りの蝉のように』2022/12/17 19:41

下北沢の本多劇場にて、加藤健一事務所『夏の盛りの蝉のように』を観てきました。

舞台は1816(文化13)年から1858(安政5)年。登場人物は、葛飾北斎と、そのまわりに集まった蹄斎北馬、歌川国芳、渡辺崋山、それに北斎の娘・おえい(葛飾応為)、架空の女性・おきょう。前半1時間25分、15分の休憩をはさんで、後半1時間5分という上演時間。舞台で繰り広げられる世界に引き込まれて、長さを感じませんでした。
カトケンさんの北斎が、主役でありつつ、まわりを引き立てるワキでもあり、北斎を中心に当時の浮世絵界のさまざまな葛藤がドラマとしてうまく描かれていて、当時の政治的状況も折り込みつつ、観応えがありました。

カトケンさんは、いつも本多劇場の間尺に合う、いい舞台をみせてくれます。大好きな役者さんです。カーテンコールでの笑顔が最高です。カトケンさんの舞台を観ると、このカーテンコールの笑顔を待っている自分がいます。そして、その期待が裏切られたことはないです。観客冥利に尽きます。

写真:劇場ロビーに、これまでの加藤健一事務所による公演のチラシがすべて飾られていました。

十二月大歌舞伎・昼の部2022/12/24 19:21

歌舞伎座の昼の部を観てきました。

まずは「鞘當」。松緑の不破伴左衛門に幸四郎の名古屋山三。いい配役だとは思うけど、襲名披露興行のなかでは、結果として地味になってしまった…。偶数日は留男で、中車(香川照之)。週刊誌でいろいろと騒がれて、神妙に演じていた感じです。悪くはなかったかな。

続いて「京鹿子娘二人道成寺」。勘九郎と菊之助の白拍子花子。「娘道成寺」は歌舞伎舞踊のなかでも大好きな演目で、今回は二人で踊るパターン。それぞれの特徴が出て面白かったです。勘九郎はドラマをあざやかに見せ、菊之助は踊りをあでやかに見せる。そして最後の押戻しは團十郎。力強く、お見事。同年代が揃う、見応えのある一幕。
今日は隣の席に外国人の女性の方が座ってらしたのですが、手踊りから毬唄への衣装の引き抜きで、パッとかわった瞬間に「オーッ」と、それから「ブラボー」とつぶやいておられました。この演目が終わったところで、「インクレディブル(incredible)!」と話かけられました。外国の方にも楽しんでいただけて良かったです。

そしてお待ちかねの「毛抜」。新之助くんの粂寺弾正。これが驚くほどにお見事! 物怖じせず、立派に主役の責任を果たし、むしろ恐ろしいくらい。何て言うんでしょうか、へんなクセがない分、この役になりきっていたというか、ものすごく稽古したんだろうなと感動。

これにて、今年の芝居の見納めでござりまする m(_ _)m

映画『すずめの戸締まり』2022/12/28 15:24

映画『すずめの戸締まり』を新宿ピカデリーで見てきました。

テーマは一貫してますね。ブレがない。ある意味、単純明快な内容です。ロードムービーであり、パニック映画であり、ミステリー映画であり、ラブストーリーである。そして、重い。ひたすら重いです。笑いの要素がほぼありません。でも、結末が知りたくて、見続けました。それだけの力を感じました。

この映画で描かれた重さを背負うのは、私たちの宿命でしょうか。
(見ていて、なぜか『風の谷のナウシカ』が頭をよぎりました)

小さい子どもたちも、けっこう見に来てました。子どもたちは、何を思ったのかな…。